あらゆる投資に共通する育成の概念 

コンピュータ画面上の外国為替取引チャート

どんな投資をやるにしても、私がまず強調したいのが、育成の概念の重要性です。育てると言っても、子供を育てることではありません。対象となるのが、お金です。お金をいかにして育てることができるか。 

まずは、この「育てる」という言葉の定義から。よく使われる「稼ぐ」という言葉とは大きく違います。アルバイトをする。会社に勤める。フリマアプリでいらなくなった服を売る。この全ての行為が、お金を稼ぐことにつながります。時間の切り売りです。時間を投資して、労力を使うことで、お金という対価が手に入る。 

一方で、お金を育てるとなると、時間を切り売りすることからは解放されます。植物を育てるのに似ています。土壌をつくり、定期的に水をあげれば、どんどん育っていきます。毎秒、横に座って、状態をチェックしてあげる必要はありません。 

毎朝水をあげていれば、日中はどこにいって何をしようが問題ありません。これが、植物を育てる一般的な流れです。同じことが、お金を育てることに応用できたらどうでしょうか。自分でやることは、一日の一定の時間だけ。残りはほっておいてOK。 

この考えは、あらゆる投資に応用することができます。大事なのはシステムをつくることです。完全なシステムトレーディングを手放しでおすすめするわけではありませんが、例えば、FXを例に取ると、損切りの額を指定することができます。他にも、どの段階で利益を確定するのかを決めることもできます。 

どちらを選んだとしても、無駄な(往々にして非理論的な)人間による感情による介入の余地を排除することができます。 

さらに、あらゆるビジネスにもここの考えを適用可能です。オンラインショップをつくる場合などはどうでしょうか。普段は何も管理することなく、定期的なメンテナンスだけをする。そんな具合で、どんどんサイト(そして収益)を育てていくことができます。